ガイド/営業アタックリストの作り方
GUIDE
法人営業に使うアタックリストの作り方
更新日: 2026年10月15日 / 読了目安: 約7分
営業アタックリストとは、アプローチ対象となる会社や店舗の情報に加えて、電話番号などの連絡先、社内の担当者、日々の対応ステータスを1枚にまとめた管理表です。対象とする地域や業種を絞り、重複や連絡不要の相手を除外した上で、優先順位をつけて運用します。
この記事では、法人営業や店舗向けテレアポでそのまま使える6つの手順と、Excelで使えるCSVテンプレートを用意しました。まずは無理のない件数から始めて、日々の架電と記録が自然に回る体制を作りましょう。
どんな営業に使うか
法人向けSaaS、MEO・Web集客代行、ホームページ制作、店舗向け設備や消耗品の卸など、新規開拓営業全般で活用します。リストを作る前に「誰に対して、どんな価値を提案するのか」を明確にしておくことが大切です。法人だけをターゲットにする場合は、店舗名だけで判断せず、会社概要や法人格の有無も事前に確認しておきましょう。
アタックリストに必要な情報
- 相手を特定する情報:会社名・店舗名、住所、業種。同名店舗や支店を見分ける基準になります。
- 連絡先情報:電話番号、公式サイトのURL。未確認の項目は推測で埋めず空欄にしておきます。
- 営業の進捗管理項目:社内担当者、優先度、対応状況(未着手/不在/商談など)、次回連絡日。
- 下調べと提案メモ:情報取得日、情報源、「電話で何を聞き、何を提案するか」の仮説。
下調べの際は「確認できた事実」と「こちらの推測」を明確に分けることが重要です。「GoogleマップにWebサイトの登録がない」のは客観的事実ですが、「ホームページ制作を求めているはずだ」というのは営業側の仮説にすぎません。
営業リストとの関係
「営業リスト」と「アタックリスト」は同じような意味で使われることも多いですが、実務上は「広く集めた候補の一覧(営業リスト)」の中から、「今日や今週、実際にアプローチする分を厳選した実行用の一覧(アタックリスト)」と呼び分けるのが一般的です。言葉の定義よりも、誰がどの店舗を担当し、今どんな状況なのかがチーム内で共有できる状態を目指しましょう。
作り方・運用の6ステップ
- 提案のターゲットを具体化する:「渋谷区の美容室にWeb制作を案内する」のように、地域と業種を具体的に絞り込みます。
- 絞り込みの条件を決める:「Webサイトの掲載がない」「口コミの管理が不十分」など、提案内容に関係する条件を設定します。ただし条件を厳しくしすぎると、候補件数が極端に少なくなる点に注意してください。
- 店舗候補を収集する:社内の過去の名刺、公式サイト、店舗検索ツールなどを活用して情報を集めます。後から見直せるよう、いつどこから取得したデータかを記録しておきます。
- 重複や案内不要先を除外する:すでに取引のある既存顧客、過去に「営業お断り」と言われた先、すでに閉店した店舗を除きます。店名だけでなく住所や電話番号も照合して確認します。
- 優先順位をつけ、担当者を割り当てる:自社商材との適合度や連絡先の確認状況をもとにA・B・Cなどの優先度をつけ、1日の対応可能件数に合わせて社内担当者に割り振ります。
- 対応結果をその場ですぐ記録する:「不在」「再連絡」「商談化」「案内不要」などの選択肢を統一して記録します。再連絡の約束をもらえた場合は次回連絡日を入力し、翌日以降のリストに反映させます。
記入例とCSVテンプレート
以下は架空の店舗データを使った営業管理表の見本です。外部から取得した基本情報に加えて、社内の営業担当者が入力する管理列を追加しています。
| 店舗名 | 確認した情報 | 提案メモ | 状況 | 次回連絡 |
|---|---|---|---|---|
| 見本サロン A | サイトURL未掲載 | 公式サイトの有無を確認 | 未対応 | 未定 |
| 見本サロン B | 電話確認済み(見本) | 予約ページの運用を相談 | 担当不在 | 合意した日時を記入 |
このテンプレートは登録不要・無料でダウンロードでき、運用のイメージが湧きやすいよう2行の見本データが入っています。Excelで開く際は「データ」タブの「テキストまたはCSVから」で取り込み、電話番号列のデータ型を「テキスト」に指定してください。
出力した店舗情報を、営業管理表へ移す手順
- リストールからダウンロードしたファイルを原本として安全に保管し、作業用に複製したシートで管理表を作成します。
- 店舗名・住所・電話番号などの基本列の右側に、「担当者」「対応状況」「最終連絡日」「次回連絡日」「案内不要」といった管理列を追加します。
- 既存顧客のリストや案内拒否リストと照合します。同名別店舗を誤って消してしまわないよう、住所や電話番号もあわせて確認してください。
- 「未着手」「不在」「再連絡」「商談」「案内不要」など、状況ステータスの選択肢をチーム内で統一して運用します。断られた相手は即座に「案内不要」に分類します。
優先順位の目安としては、地域や業種が自社商材にぴったり合い、連絡先と提案材料が揃っている店舗を「優先度A」、条件には合うものの事前確認が一部残っている店舗を「優先度B」のように整理するとスムーズです。
Excelで作業するなら.xlsx形式、外部のCRMやSFAに取り込むならUTF-8のCSV形式が適しています。文字コードによる文字化けや電話番号の先頭ゼロ対策については、出力形式と文字化け対策の解説もあわせてご確認ください。
よくある失敗と対処
- 複数の担当者が同じ店舗に連絡してしまう:担当者名と最終連絡日を1つの表にまとめ、アプローチ前の重複チェックを徹底します。
- 「Webサイトがない」と決めつけて提案してしまう:マップに未掲載なだけで別ドメインの公式サイトがあるケースも多いため、事前に店名で検索して確認します。
- とにかく取得件数ばかりを増やしてしまう:大切なのは架電できる有効件数です。「連絡先が確認できた数」「実際に通話できた数」「商談になった数」を分けて追跡しましょう。
- 断られた相手に別の担当者が再び電話してしまう:案内拒否の記録を専用列で残し、次回新しくリストを作る際にも必ず照合して除外します。
店舗・法人の候補を集める方法
リストの精度が悪いのか、営業トークに課題があるのかを切り分ける
例えば100件の候補を取得し、そのうち20件がターゲット外、10件が電話番号未掲載だった場合、実際に電話をかけられる有効件数は70件です。この場合、100件を分母にして商談率を計算してしまうと、リストの質に原因があるのか、電話での話し方に改善点があるのかが見えなくなってしまいます。
- ターゲット外の店舗が多い場合:業種名や地域、法人・個人の選定条件を見直す。
- 連絡先が分からない店舗が多い場合:取得元の情報源や事前調査のやり方を見直す。
- 電話しても決裁者につながらない場合:連絡する時間帯や窓口でのアプローチ文句を見直す。
- 会話はできても次回のアポイントにならない場合:提案する内容やヒアリング項目を見直す。
日々の運用ルールやExcelでの重複確認についてはExcelへの取り込み・入力ルール・重複確認の解説を、名簿業者からの購入を検討している場合はサンプルの点検と実質単価の計算方法も参考にしてください。
店舗向けの営業ならGoogleマップから営業リストを作る手順、法人データベースや手作業との違いを知りたいならリスト購入・法人データベース・店舗検索の比較をご覧ください。
リストールで店舗の候補を探す
リストールは、地域と業種を指定してGoogleマップ上の店舗情報を抽出し、Webサイトの有無やオーナー認証状況などで効率よく絞り込めるツールです。まずは無料登録して、自社の営業エリアでどのような店舗候補が見つかるかお試しいただけます。
無料プランでは毎月100クレジット分の店舗検索と画面閲覧が可能です。Proプラン(月額9,800円・税込)では月3,000クレジットが付与され、CSVやExcel形式でのファイル出力に対応しています。
出力後の担当分けや対応記録は、このページで配布しているCSVテンプレートなどを使って管理してください。各プランの詳しい機能比較は料金プラン案内でご確認いただけます。
よくある質問
アタックリストとは何ですか?
営業で連絡する会社や店舗の情報に加え、電話番号などの連絡先、担当者名、日々の対応状況を1枚にまとめた管理表のことです。一般的な「営業リスト(候補の一覧)」の中から、今日や今週実際にアプローチする対象を絞り込んだものを指します。
Excelで作ることはできますか?
もちろん作れます。この記事で配布しているCSVテンプレートをExcelに取り込み、担当者・優先度・次回連絡日などを記入して運用してください。取り込む際は、電話番号列のデータ型を文字列に設定することで、先頭の「0」が消えるのを防げます。
法人だけを対象にしたい場合はどうすればいいですか?
実店舗の一覧には、法人経営の店舗だけでなく個人事業主の店舗も多く含まれます。Googleマップの店舗情報だけでは法人かどうか判別できないため、法人限定で営業したい場合は、公式Webサイトの会社概要や国税庁の法人番号公表サイトで確認してからリストに加える必要があります。
1日あたり何件くらい作ればよいですか?
営業担当者が1日に架電・記録に充てられる時間から逆算するのが現実的です。例えばテレアポに2時間を使い、1件あたり事前確認と通話・記録で6分かけるなら、1日20件程度が目安になります。やみくもに件数を増やすよりも、重複や案内拒否先をしっかり除外した質の高いリストを準備することが大切です。
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